キーボード付きAndroidタブレット
去年(2014年)の2月にキーボード付き Android タブレット(ASUSのトランスフォーマーの後継機)を購入して使っている。タブレットといっても、ほとんどノートパソコン形態で使っている。キーボードは標準装備だし、電池の持ちも比較的良い。キーボード部分に標準のUSB端子を装備していてUSBメモリーなどのパソコン用周辺記憶装置を1つだけ接続でき、標準サイズのSDカードもキーボード部分に挿して使えるので、クラウド上のストレージを使えない状況でも、パソコンとのデータのやりとりが容易だ。
文章を書きたいときに、すぐに取り出して書き始められるような、安価でかつパソコンとのデータ共用がやりやすいマシンが欲しくて、いろいろ調べた末に購入した。Windows 搭載のパソコンだと、どうしても起動してアプリを使えるようになるまでに時間をとられる(まだ最新機種は使ったことがないので分からないが…)。文章を書き始められる状態になったときには、何を書きたかったのか忘れてしまうこともある(笑)。このマシンだと、電源を入れてすぐに文章作成アプリが使える。
文章を書くとき、ワープロソフトだと文字の大きさとか書体とか文字飾りとかにも気が行ってしまって、文章の内容に集中できないので、私は主にテキストエディターを使っている。Windows 上では秀丸エディターを使っているし、Android にも Jota+という素晴らしいエディターがある。
Android では、一つのアプリが、画面全体を占有して使う。テキストエディターだけが画面に表示されているので、文章の入力に集中できる。画面がだだっ広くて、余計な要素が画面に散在している中にテキストエディターのウィンドウが浮かんでいる状態で作業することになる Windowsとは大違いだ。
かつて私は「Windows なんて要らない。MS-DOSを高性能にしたマシンがあればいい。」と思っていたことがある。使い心地から言えば、このマシンは正にその通りのマシンである。画面を占有しているのが一つのアプリだけである点は MS-DOS と同様である。しかし、同時に複数のアプリを起動したままにしておくことができ。瞬時にアプリを切り替えてほかの作業をすることができる。文章を入力中に調べ物をしたくなっても、他のアプリを使って気楽に調べ始めることができる。その結果をすぐにまた文章作成に反映できる。この点が MS-DOS よりも優れている。
仮名漢字変換は、パソコンで使い慣れたATOKを Android搭載のタブレットでも使うことができる。Windows でテキストエディターを使っているのとほとんど同じ感覚で文章を入力できる。このマシンのキーボードのサイズはパソコン並なので、キー入力でのストレスも感じさせない。
ただ、付属のキーボードにはパソコン用のキーボードにあるようなファンクションキー(F1, F2, …, F12)がないので、カタカナ変換は [F7] の代わりに [Ctrl]+I(アイ)とか、全角英数への変換は [F9] の代わりに [Ctrl]+P とか、半角英数への変換は [F10] の代わりに [Ctrl]+[ とかの違い、つまり [Ctrl] キーの併用による変換方法も覚える必要がある。
Android では、ファイルの扱いが Windowsと同様に自由にできるのも、使いやすい。かたや、iPhone や iPad の iOS だと、データはアプリに付属しているもの、という考え方なので、データファイルのやりとりが不便だ(iCloud Drive を使えば パソコンとのファイルのやりとりは少し楽になるが、必ずインターネットに接続している必要がある)。
このマシンこそ、私が長い間探し求めていた、パソコンよりも素早く文章が書き始められて文章書きに集中でき、かつパソコンとのデータの交換が楽なマシンだ。
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