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2022年5月

2022年5月31日

iPadなどの a-Shell その後

ここ1年間ほど iPad で a-Shell(ターミナル風アプリ)を使ってきたので、これまでに分かってきた事柄をメモ書き風にお知らせします。
(以下は、2022/06/01時点の最新版について書いています)
 
● シェルスクリプトについて
 a-Shell では、シェルスクリプトは コマンド sh あるいは source あるいは dash とともに使う。
(例1)   $ sh sample.sh
(例2)   $ source sample.sh
(例3)   $ dash sample.sh
 
シェルスクリプト内に起動プログラムを指定するときは
1行目に
 #! /bin/sh
あるいは
 #! source
あるいは
 #! dash
と書いおいて、
chmod +x sample.sh
として実行可能にしておけば、
シェルスクリプトのファイル名を入力するだけで実行できる。
(例) $ sample.sh
   これだけで、sample.sh 内のスクリプトを実行できる。
 
《2022.05.18の更新でシェルコマンド dash が追加されたが、追加時点では、まだ動作が不安定で、不具合覚悟で使う必要があった。》
 
● .profile について
 a-Shell 起動時に自動的に実行したいコマンドは
「 ~/Documents 」(a-Shell アプリ起動時のディレクトリ)内に
「 .profile 」という名のテキストファイルを作成し、
 (隠しファイル扱いになるので、 $ ls -a で見える)
 
  config コマンドで a-Shell の見え方をカスタマイズしたり
  alias コマンドで自分なりのコマンドを定義したり
 
などのシェルスクリプト( if などの制御構造を伴わない単純な内容)を書いておくと
a-Shell の起動ごとに実行されて
自分専用の a-Shell に仕上げることができる。
.profile は、1行目に #! source などを書く必要はないし、
chmod で +x する必要もない。
 
● JavaScript について
 a-Shell 内で JavaScript を使えることが分かった。
スクリプトファイル(例えば、「 file.js 」)に書いた内容の実行は
  $ jsc file.js
で実行される。
会話型のインタープリターは
  $ jsi
で起動し、終わりたいときには quit と入力する。
標準的でない命令として print が使える。
 
( JavaScript ファイルの例)
 
a=24
b=12
c=a+b
d=a-b
e=a*b
f=a/b
g=a%7
print(' a=24, b=12 のとき、')
print("a+b="+c+"、")  // 加算
println(" a-b="+d)     // 減算
print("a*b="+e+"、")  // 乗算
println("a/b="+f)     // 除算
println("a%7="+g+" (剰余)")
namae=prompt("お名前は?","")
alert(namae+"さん、こんにちは。")
println(namae+"さん、こんにちは。")
 
実行結果の画面出力は
 
a=24, b=12 のとき、a+b=36、a-b=12
a*b=288、a/b=2
a%7=3 (剰余)
名無しさん、こんにちは。
 
最後の行の前にダイアログボックスが開き、
  お名前は? ←--- ダイアログのタイトル
  名無し   ←--- 私が入力
すると
  名無しさん、こんにちは。
というダイアログボックスが出る。
どちらも OK ボタンを押すとダイアログボックスが閉じる。
 
● lua 言語が使える。
(例) $ lua kuku.lua というコマンドで次の kuku.lua を実行すると
 
for i = 1, 9 do
    for j = 1, 9 do
        io.write(string.format("%5d", i*j))
    end
    io.write(" ")
end
 
 実行結果は
 
    1    2    3    4    5    6    7    8    9
    2    4    6    8   10   12   14   16   18
    3    6    9   12   15   18   21   24   27
    4    8   12   16   20   24   28   32   36
    5   10   15   20   25   30   35   40   45
    6   12   18   24   30   36   42   48   54
    7   14   21   28   35   42   49   56   63
    8   16   24   32   40   48   56   64   72
    9   18   27   36   45   54   63   72   81
 
● C言語について
コンパイラは clang を使う。
 (例)  $ clang program.c 
エラーがあれば、親切で詳しい英語のメッセージが出る。
コンパイルができれば、 a.out という実行ファイルができる。
実行ファイルを「 program_mei 」として保存しておきたければ、
  $ mv a.out programu_mei
と入力してファイル名を変更すればよい。
 
● C++言語について
 コンパイラは clang++ を使う。
標準出力は std::cout
標準入力は std::cin
 
(お馴染み、Hello, world!! の例)
#include<iostream>
int main()
{
std::cout << "Hello world!! ";
return 0;
}
 
● もちろん、Python に関しては、非常に充実している。
● perl も、awk も利用できる。

 

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